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住まいづくりの基本理念
松田 妙子さんの住まいづくりの基本理念
「家をつくって子を失う」
この助平ババア!
原宿の表参道から一本奥にはいった閑静な住宅街での出来事です。「坊や、ズボンのジッパーがあいていますよ。」と半ズボンをはいた子供に声をかけました。当然、恥ずかしそうな顔を見せるかまたは「ありがとう」と言ってくれるかな、と予期していました。
二人の間隔が数メートル離れたとき、松田さんは、大きな声が自分をめがけて飛んできたのに驚きました。そして、耳を疑いました。「この助平ババア!」これが子供が発した言葉です。このショックで、松田さんは悩みました。
住宅産業に身を置いていた松田さんは ”よい住まいとは何か、どんなに住宅のつくりや設備がよくてもそこに住む家族のコミュニケーションや家庭教育がなされていなければ意味がない”と考えました。そして、よい住まいとはどうあるべきかを人々とともに考えたいと念願して「家をつくって子を失う」を書きました。「住食足りて礼節を失う」の観を呈した家族関係や子供たちのありさまに危機感を覚えて住居の住まい方の見直しを提言しました。それが、「地域に根ざした住まいづくりの基本理念」です。
今回は、いい家づくりには性能や快適さよりも前に、社会と切り離して考えることができない、家づくりの基本があると考えて、この松田さんのエピソードを紹介させていただきます。私にとって尊敬する方であり住宅産業研修財団、生涯学習開発財団の理事長として活躍されています。
(秋葉)
地域に根ざした住まいづくりの基本理念(松田妙子さん)
1.日本の伝統文化を受け継ぎ、人格形成の場となる住まい
2.地球環境を大切にした住まい
3.気候・風土を生かした住まい
4.財産を守る住まい
5.病気をつくらない住まい
6.生命を守る住まい
7.高齢者や障害者が自立して暮らせる住まい |
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